■ R2年→R8年:近畿地方の昭和婦人科医に起きた「地殻変動」の記録
低用量ピル万能論の時代は終わりつつあるのか?
私はR2年に、不正出血のために「近畿地方のとある昭和の化石のような婦人科医」に初めてかかった。
当時の診療は、いま振り返っても地獄のようだった。
■ R2年の世界:
「不正出血?精神科の薬のせいだよ」
「止めたいなら低用量ピル飲む?」
私はナルコレプシーの薬を飲んでいるが、婦人科医の口から出たのは毎回同じセリフだった。
「不正出血?精神科の薬飲んでると起こることも多いから」
根拠も説明もない。
製薬会社の文書にもそんな記述はない。
さらに続く。
「止めたいなら低用量ピル出すよ!」
私は当時37歳。
低用量ピルはそろそろ処方禁忌年齢に差し掛かっていた。
「年齢的に禁忌ですけど?」と言った私に、
「えっ?血栓症リスクなんてほんのちょっとだよ?」
と返してきた。
この瞬間、私は心の中でこう誓った。
──このクソジジイはタコ殴り対象である。
この時はまだまだ、世界は低用量ピル万能論に満ちていた。
不正出血で受診するたびに、
「精神科の薬のせい」「低用量ピル出す?」
この昭和ワンパターンが繰り返された。
■ R8年の世界:
昭和の地層の奥で「ノアルテン」が動き出した
ところがR8年になった今年。
相変わらず「精神科薬のせいだよ」は続いているものの、
処方の優先順位だけが劇的に変わっていた。
医師の口から、初めてこう言われた。
「止める薬はノアルテンね。
第二選択はプラノバール。」
私は思わず二度見した。
あの、R2年から何度も低用量ピルを押し付けてきた昭和医師が
“ノアルテンを第一選択”に挙げている……!?
正しい治療アルゴリズムが、ついに医師の頭に入ったらしい。
これは、本当に地殻変動レベルだ。
■ この6年間で起きたこと
「昭和婦人科医のOSが、ようやく1ミリだけ動いた」
R2年:
- 不正出血→精神科薬のせい
- 止血→低用量ピル万能論
- 年齢禁忌すら軽視
- 血栓リスクの説明ゼロ
R8年:
- 不正出血→精神科薬のせい(※ここは進歩なし)
- 第一選択:ノアルテン
- 第二選択:プラノバール
- 低用量ピル万能論は姿を消す
表面的ではあるが、
治療選択の”方向性”がやっと現代に近づいた。
■ とはいえ、私は暗澹たる思いを拭えない
処方だけを見ると進歩だが、
医療の本質はそこではない。
女性たちは依然として:
- どうして内膜が剥離し続けるのか
- なぜこの薬で止まるのか
- 排卵が起きているのかどうか
- 内膜が薄いとはどういう状態なのか
- 再発を防ぐには何が必要か
こうした HPO(身体OS)の根本構造を、説明されないまま 生きている。
世界のズレと、自分の身体のわからなさの狭間で、
ただ疲れ果てている女性はたくさんいる。
そして、昭和の密室婦人科は今も健在だ。
- 院内処方で完結
- 説明は最低限
- 権威的パターナリズム
- 情報非対称性
- 「とりあえずこの薬出しとくわ」文化
この地層は、簡単には崩れない。
■ それでも私は希望をひとつだけ見ている
それは、AIがこの密室構造を破壊するということ
私はHPO-L3(身体OS)を理解し、
AIに説明させることで、
不正出血・P製剤・内膜生理のどれも
「構造として」理解できるようになった。
AIは患者に知識を与える。
患者が理解すれば、医師の”昭和の密室”は成立しなくなる。
医者の説明が雑であればあるほど、
患者はAIに質問するようになる。
正しい構造知が流通する。
女性たちが自分の身体を理解し始める。
そのとき──
昭和婦人科のパターナリズムは崩れ始める。
まだ希望は小さい。
まだ社会は変わっていない。
それでも私は信じている。
AIは、昭和の独断劇場を壊す最初の道具になる。
多分。
でも確かに。

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