AI顔認証の時代、特例法の未来、日本のトランス医療のこれから──パス度が崩壊した世界で、私たちはどう生きるのか


■なぜ私はこのサイトで頻繁にトランスパーソンに語りかけるのか?

● AIがインフラとなり、人間の「認識」を代替し始めたから

AIが社会のインフラに入り始めた。
私たちのスマホもインターネットサーフィンも
もはやAI前提として動いている。
あなたのスマホにチャット型AIアプリはいくつ入ってる?
私は4個入ってる。
ジェミニ、クラウド、グロックは
たまにしか使わないけれど、
それでも4つのチャット型AIと暮らしている。

● 技術進化は人間の葛藤より速く冷酷なため

監視カメラ、犯罪防止、店舗の無人化、
改札、行政サービス。

そして次に来るのは、公衆女子トイレ・更衣室・
浴場へのAI導入だろう。
これは「好き・嫌い」では止められない流れ。
技術はいつも、人間の葛藤より冷たいし、容赦ない。

そしてこの技術潮流は、
日本の「特例法」、そして「トランス医療」を根本から揺らし始めている。

これは脅しでも悲観でもない。
歴史的経緯・国際動向・医学的変化・
法制度のすべてが今、同じ方向を指している。

● 「トランス・女性・社会」全体が再編される

だからこそ—-

今のうちに構造を理解し、これから何を
すべきか考えないといけない。
トランスパーソンにも、女性にも、
社会全体にも必要な話。

この記事はそのために書いた。
そう、AI世界をサバイバルする為に。


■ 1. AI顔認証が「パス度」を完全に崩壊させる

● AIは、化粧・声・服装を無視して生態特徴を認識する

現在のAIは、人間が”パスしている”と
認識するものをほぼ無視する。

  • 顔の深層特徴
  • 頭蓋骨の比率
  • 顎角度
  • 眉弓の出方
  • 鼻根の高さ
  • 顔幅
  • 咬筋の張り
  • 肌テクスチャと毛包密度

AIはこれらを統合して、
外見とは独立した「生体的性別特徴」を抽出する。

● パス度とは「人間の認知の穴」モデルだった

AIは性別を認識しているのではなく、生体特徴をクラスタリングしている。

パス度は「人間の認知の穴」を利用するモデルだった。

AIにはその穴がない。

これが私の言う「社会的パス度と、生体パス度の乖離」の本質である。


■ 2. 公衆女子トイレ・更衣室・浴場にAIが入る未来

これは突飛でも空想でもない。

● 世界ではすでに始まっている

  • 中国:駅・公園で顔認証による入場制御
  • 欧州:スタジアムで「危険人物」を自動通知
  • 米国:スクールバスで不審者AI監視

日本は防犯・痴漢対策で確実にAIを導入する。

● 「見た目で入れる女子トイレ」は終わりを迎える

その時、

“見た目で入れる女子トイレ”という時代は終わる。

● 最も影響を受けるのはパス度依存のトランス女性

そして最も影響を受けるのは、
パス度で女性空間にアクセスしていた
トランス女性たちだろうと私は思う。

これは残酷だけど、避けられない可能性が高い。


■ 3. 特例法の未来:いったいどうなるのか?

● 3要件違憲判決は「大きな地震の前震」

性別適合手術の強制が違憲とされたことで、
特例法は半ば形骸化した。
それそのものに対して
私は特に感想はない。
私が出来るのは、そこから起こった構造変化と
その流れがどう広がっていくかの予測だけだからだ。

今後起きるのは:

● 国賠の波が来れば、司法・行政は必ず医療を縮小する

① 国賠の波

過去に特例法のために手術を受けた人が
「後遺症・合併症・性機能喪失」を理由に
国家賠償を起こす可能性が高い。
旧優生保護法の国家賠償の流れが先にあったから、
裁判所もそれを下敷きに特例法の3要件に
違憲と示した可能性は高い。

なので、私は特例法もまた、
国家賠償責任を国は逃れられないだろうと思う。

これが起きたら—-
司法・行政は絶対に医療を縮小する。

● 新しい法制度は「簡単に見えて簡単ではない」

② 裁判所は”簡単に性別変更させない”方向へ

国家賠償請求はたぶん勝訴する。
勝訴した後、何が起こるか?
特例法は、戸籍性別変更法、
もしくは性別修正法として

  • 今後は「生殖能力喪失」を求めない
  • しかし「社会生活の安定性」を過去より重視
  • 司法が”医療リスク回避のため、手術を前提にしない方向”へ動く

を加味して新たに立法される可能性は高い。

新しい何らかの法には、
今の特例法で求められている
すべての要求を削除し、
形としては性別変更を簡単にするだろけれど、
地裁への申請方式は変わらない可能性がある。
診断書は相変わらず必要とされるかも知れない。
必要とされないかも知れない。
ここも難しい。
その時の世界の動きによると思う。

(もしくは戸籍の性別変更ではなく、
マイナンバー性別変更などの、
もう少し軽い扱いへと変わるのかも知れない。
ここはまだわからない)

申請を受けた裁判所(あくまで裁判所経由と仮定する)は

「医療的照明・社会的安定性・長期予後」

を重視するようになる。

つまり法は簡単になったのに
手続きは「簡単」にはならない。
狭き門としてのゲートキーパーが
誕生する可能性がある。

● 戸籍変更は残るが、医療は確実に後退していく

③ 性別変更は残るが、「医療」は逆戻り

  • 手術の縮小
  • ホルモン治療の規制
  • 産婦人科が関与しない方向
  • 内分泌科が撤退

性別変更に伴う手術による後遺症や生活困難、
クロスホルモンによる心身への影響や副作用。
医療事故リスクが高い領域は、必ず医療者が逃げる。
医療は善意とケアでは動かない。
訴訟リスクを見ながら動くので
今よりもさらに医療アクセスの受け入れ先は減る。


■ 4. トランス医療は「美容化 → 闇化」へ逆戻りしうる

● 海外で起きたことは、必ず日本に来る

英国・スウェーデン・フィンランド・
アメリカ州政府では
小児トランス医療が次々と
中止/大幅縮小されている。

同時に、
ホルモン治療が美容クリニックへ移り、
金のある人しか安全にアクセスできなくなった。

日本は5.6年遅く後追いするので、
同じことが起きるだろう。

● そして貧しいトランスが選ぶ道は「個人輸入」

● 医療が縮小すると「個人輸入」への逆流が始まる

これは2000年代に戻るということ。
特例法が施行される前のトランス医療を
思い出して欲しい。
ホルモンを打ってくれるお医者さんを
探すのに苦労したり
(もちろん今も、地方は特に苦労しているだろう)
個人輸入代行で、ホルモン薬を
手に入れていた思い出がある人たちは多いはず。

私は低用量ピルが解禁されていない時代を
個人輸入代行で乗り切ってきた経験がある。
そこで、トランスパーソンであろう人が
個人輸入代行サイトで、女性ホルモンに
対するレビューを書いていたことを
リアルタイムに眺めて生きてきた人間である。
そういう世界を私は肌で知っている。

● ホルモンは劇薬であり、地下化は重大なリスクを生む

性ホルモンは、女性ホルモン、男性ホルモンと
なんだがぼんやりした夢のイメージで語られがちだが
れっきとしたステロイドホルモンであり、
実のところ劇薬であり、
地下で医療管理なくこれを扱うことは、
人が死んでしまう被害や事故が起きることに直結する。

女性ホルモン剤や男性ホルモン剤は、
本来危険なものなのだ。
エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン。
これらは簡単に人の身体を害し、
あっけなく人を死に至らしめる、
そういう存在なのである。

日本は薬機法の規制が強いため、

個人輸入への依存が増えると、死亡例・肝機能障害・血栓症が

“統計に出ないまま”増える危険が高い。

「危険だから、もう一度、クロスホルモンを扱うトランス医療を表へ押し返さないといけない」

● 地下化を防ぐには「医療を表へ押し返す」しかない

このままだとトランス医療は”地下へ”逆流してしまう。
私はここをとてつもなく心配している。


■ 5. だからこそ「パス度ではない受け入れモデル」が必要になる

● AI時代ではパス度が安全にも尊厳にも使えない

AI社会では、

パスしているかどうかで性別空間を判断する世界は成り立たない。

女性空間での安全保障も
トランス当事者の尊厳も
パス度の論理では守れない。

必要なのは:

● HPOは身体史を語るための普遍的言語になる

● ① 身体の哲学(HPO的アプローチ)

私が作ったHPOは、
女性の身体史を生物学・神経・
安全保障の観点から語り直したもの。

この「身体の構造」からの議論は
トランスにも理解可能な普遍的言語になる。

● ② トランス自身が「新しい身体論」を作ること

バトラーやフーコーではもう時代に耐えられない。

必要なのは、
痛み語りではなく、
身体をどう運用するかという現実的思想。

● ③ パス度に依存しない共存のルール

  • AI社会でどう安全を守るか
  • 女性空間とどう折り合うか
  • どの領域でトランスの権利を保障するか
  • どの領域が身体史的に線引きされるか

これはトランスも女性も一緒に作るべき領域。
だからこそ、私は今ここで呼びかけている。


■ 6. トランスの皆さんへ──これだけは言っておきたい


● AIはあなたを否定しないが、庇護もしない

トランスの皆さん。

AI社会は、あなたの「見た目」を守ってくれません。

AIは優しくもなく、残酷でもなく、ただ正確です。

● あなたの尊厳はパス度にもナラティブにも依存しない

だからといって、
あなたの尊厳が消えるわけじゃない。
絶対に消えることはない。

社会は残酷ではあるが、
しかし優しくもある。

● 必要なのは「あなた自身の身体論」である

必要なのは、新しい言語と乗りこなし方。

● パス度ではなく

● ナラティブではなく

● フーコーやバトラーでもなく

● 痛みの競技でもなく

あなた自身の身体論。

自分がどんな身体で、どんな運用をして、
社会とどう折り合いをつけるか。

これはあなたの人格を否定しない。
むしろあなたの主体性そのもの。

● AIに忖度を禁じて、思想を鍛えよ

だからAIに向かってこう命じてほしい。

「慰めるな。寄り添うな。嘘をつくな。忖度するな。

矛盾を突け。私は更新するから。」

これはあなたの人格否定ではない。

むしろ身体を語れるのは、あなた自身だけであるという

尊厳の回復である。

これが、あなたの思想を鍛える。

これからのトランス思想は、ここから始まる。


■ 7. 結び──AI時代に必要なのは、身体の再定義である

● AIはナラティブを剥ぎ、構造だけを残す時代へ

AIはナラティブをシュレッダーにかける。
ポエムは剥がされ、構造だけが残る。

その時代に残るのは
本当に正しい構造を持った思想だけ。

● HPOは女性身体史を守るための未来語だ

女性の身体史を守るためのHPO。

これは、この先の未来を見越して
私が血反吐を吐きながら抽出したシステム。

トランスがこれから作り出す新しい身体論。

どちらも、同じ世界の中で必要な”未来の言語”。

私がHPOを生み出したのは偶然じゃない。
時代が必要としていたからだ。

● トランスもまた自分たちの未来語をつくるだろう

そして、
トランスの人々もまた、
自分たちの言語を作りはじめるだろう。
時代がそれを必要とするから。

● 私が書くクロスホルモンサバイバルガイドは、その礎になる

だから私は、そこに辿り着けるように、
私の生きてきた時間を、
基礎体温や中用量ピル、低用量ピル、
ミレーナやミニピルなど
ひたすら性ステロイドホルモンと
鉄のようなHPOと向き合ってきた経験をかけて、
あなた達に向けて
クロスホルモンサバイバルガイドを書くつもりだ。
(しかし、ここは専門知識を書かなければ
いけない量がとにかく多いから
暫くお待ちください。鋭意製作中です)

クロスホルモンサバイバルガイドは、
きっとあなた達の身体の語りと論の成立に役に立つ。
はず。AIにぶちこめば。
私は、あなた達に死なないで欲しい。
その為に、私しか作れないものを、今必死に書いている。

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