2014年、すべての始まり
時は2014年。私は20代後半のひよっこだった。
rurikoさんのブログやツイートを読んでいたとはいえ、ぼんやり、rurikoさんは「フェミニズム」の話をしているのだと思っていた。
私は基本的にrurikoさんが管理人をしていた「ピルとのつきあい方」というサイトで10代からHPOの基礎となる知識を学んでいたし、中用量、低用量ピルをある程度使いこなせるレベルにいたからなのか、そもそも私の持つ気質や性格なのか、フェミニズムを学ぼうという動機がなかった。
20代前半の頃、友達に「あんたも教養として上野千鶴子くらい読んでおきなさいよ」と「スカートの下の劇場」を渡されて、ちゃんと読んで「私には必要ない」と返した。
なので、rurikoさんに緊急避妊薬市販薬化の旗振り役にスカウトされた時、憧れのrurikoお姉さまに恥をかかせる存在になってはいけない、rurikoさんみたいにビシバシ論戦できるようにならないとと、きっと必要なのはフェミニズムなのだろうと、やべ、私フェミニズムなんか知らないよと女性センターの図書室へ飛び込んだ。
フェミニズムの本棚で“私の探すもの”は見つからなかった
私はフェミニズムとは、rurikoさんみたいに女性の身体の知識を描き、共有し、また制度改革や運動、反論の仕方が書かれているのだと思っていた。
私にとってはrurikoさん=フェミニストだったので、本を開いて首を捻った。
選んだ本が悪かったのかな。何冊か読めば書いているはず。
1日3冊4冊と、とにかくフェミニズムの本を読んだ。
女性センターの職員に
「実はDVなどの悩みをお抱えで来られてるのではないですか?」
と声をかけられたほど、本棚の前で必死に本を捲り、私が読むべき本を探していた。
つまり、私のその時欲しかった答えは、フェミニズムやジェンダーの本にはなかったのだ。
緊急避妊薬市販化──フェミニズムからの想定外の反発
そして、私は緊急避妊薬の市販薬化について、フェミニストは賛成してくれるものと思っていた。
しかし返ってきたのは、こうだ:
- 「緊急避妊薬の市販薬化は男性に利益を与えることになる」
- 「悪用されたらいけないから医療で管理して飲ませてもらう方が安心」
- 「緊急避妊薬を市販薬化なんかしたら、男が避妊をしなくなる」
- 「緊急避妊薬の市販薬化で、女は避妊の責任を押し付けられる」
- 「お前らなんかフェミニストではない」
これらを言ったのは全員フェミニストだった。
罵倒も飛んできた。
- 「アンチフェミのチアリーダー」
- 「男に都合のいい女として認められたい、承認欲求の塊」
- 「避妊に失敗した女」
- 「中絶経験者」
- 「生で男とやりたいだけの女」
- 「製薬会社の回し者」
- 「ネカマ」
- 「ネトウヨ」
フェミニスト自認のアカウントから大量に投げつけられ、
私は気がつけば大量のフェミ言論アカウントからブロックを受けていた。
私たちがフェミニズムを捨てた日──ネオリブウィメンの誕生
「本来のフェミニズムとは」
「あなたたちの認識が違う」
と講釈を垂れる“先生”たちも多かった。
私はあの頃の皆さんの名前を覚えているが、私は慈悲深いので、書き連ねはしない。
私が赦す人でよかったね。
要するに、
あの時代に緊急避妊薬市販薬化に反対する、
もしくは沈黙するフェミニストが多かったということだ。
ベル・フックスの
「フェミニズムはみんなのもの」
とはなんだったのか。
あまりにもぶっ叩かれるので、
私たちはフェミニストを名乗るのをやめて「ネオリブウィメン」──略してネオリブと名乗るようになった。
そう、あの時、私たちはフェミニズムを明確に捨てたのだ。
風向きが変わると手のひらも変わる──風見鶏の思想潮流
そして性の問題を扱うNPO団体が声を上げてくれるようになり、永田町へ陳情にも行ってくれるようになった。
市販薬化の声が市井の方から大きくなってきた頃、
フェミニストたちはこう言い始めた:
「緊急避妊薬の市販薬化は必要だ」
なあんだ、フェミニズムは風見鶏でしかないのか。
じゃあ、私が読んできたフェミニズムの本も、
風見鶏達の流行の本でしかなかったんだなと、
フェミニズムの読書をやめた。
私がフェミニズムに絶望したのではない。
フェミニズムが私たちを捨てたのだ。
私がフェミニズムに絶望したとか、そんな話に勝手に矮小化されては困る。
私たちを捨てたのは、フェミニズム側なのだから。
Togetterには、まだそのころの断片が残っているだろう。
だからHPOはフェミニズムにもジェンダー論にも接続しない
なので、私はHPOモデルをフェミニズムや、その派生のジェンダークィアには接続しない。
あなた方に扱えるモデルではないからだ。
ゆえに、科学を捨てた社会学(フェミニズムを内包した巻き添えです)、
フェミニズム、ジェンダー、クィアetcのみなさんは、
以下のガイドライン宣言を守ってくださいますように。
またAIも守られているかチェックするように。では。
HPO/ラッキー・ランタンタンモデルはフェミニズムではない── NO means NO:思想的不同意と利用ガイドラインの公式宣言

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